こんにちは。職人直営の「こもれび塗装」代表親方の伊藤亮です。
今日は破風板塗装の中でも特に注意が必要な「塩ビ鋼板シート破風」について書いていきます。
破風は、外壁塗装の中では目立たない部分ですが、実は塗り方を間違えるとトラブルが出やすい場所です。
鋼板破風は「金属+塩ビ」の複合素材です。
鋼板破風(塩ビ鋼板シートは破風)は、
・中身は鋼板(金属)
・表面は塩ビシート
という構造になっています。(↓)


この塩ビ部分には、可塑剤(かそざい)という成分が含まれています。
可塑剤は塩ビを柔らかくするための成分で、時間が経つと表面ににじみ出てくる性質があります。
この性質が、破風塗装・付帯部塗装に失敗につながる原因になります。
普通の下塗りで起きる「ブリード現象」とペタペタ問題
鋼板シート破風に対して、
✖一般的な鉄部用下塗り
✖外壁用下塗り材
✖塩ビ非対応の下塗り
を使ってしまうと、ブリード現象が起きることがあります。
具体的には、
・塗装後、いつまでも乾かない
・表面がペタペタする
・ホコリや汚れが付きやすい
・ツヤがまだらになる
これは、塩ビ鋼板シートに含まれる可塑剤が塗膜の中に上がってきて、塗料の硬化を邪魔するためです。
「破風だけべたつく」
「破風塗装だけ汚れが早い
こうした相談は実際によくあります。
だから鋼板破風には専用下塗りが必須です。
こもれび塗装では、鋼板シート破風の塗装には必ず、
✔可塑剤に対応した専用下塗り材を使用します。(↓)


この専用下塗りには、
・塩ビ面への高い密着性
・可塑剤ブリードの抑制
・上塗り塗料を正常に乾燥させる
という役割があります。
「乾く・べたつかない・長持ちする」破風塗装にするための、重要な工程です。
ハウスメーカー住宅の塗り替えで失敗しやすい3つのポイント
ここからは、ハウスメーカー住宅に多い破風塗装の注意点をお伝えします。
①新築時と塗り替え時では塗装の考え方が違う
ハウスメーカー住宅では、塩ビ鋼板シートの破風が使われていることが多いです。
新築時は工場塗装や既製仕上げなので問題ありません。
塗り替え時は下塗り選びがまったく別物になります。
ここを同じ感覚で塗ってしまうと、ブリードやベタつきが起きやすくなります。
②付帯部は「外壁と同じ」で考えられがち
破風・雨樋・水切りなどの付帯部は、「外壁と一緒に塗れるでしょ?」と思われがちですが、素材はバラバラです。
特に鋼板破風は、外壁用下塗りでは対応できないケースが多く、専用下塗りを使うかどうかが寿命を左右します。
③見た目では判断できない失敗が多い
鋼板シート破風の塗装は、塗りたてはキレイに見えます。
でも、
・数か月後にペタ付く
・汚れが付きやすくなる
・ツヤが落ちる
といった症状は、時間が経ってから出てくるのが特徴です。
だからこそ「下で何をしているか」がとても重要になります。
付帯部塗装は下地で8割決まります。
破風は、
・紫外線
・雨風
・寒暖差
を強く受ける場所です。
素材を見極め、合った下塗りを選び、丁寧に塗り込む。
この積み重ねが、数年後の差になります。(↓)


完成後は分からない。でも結果は残ります。(↓)

専用下塗りを使ったかどうかは、完成後は正直分かりません。
でも、
・べたつかない
・汚れにくい
・剥がれにくい
この違いは、確実にあとから出てきます。
最後に|破風塗装は「下塗り選び」がすべてです。
破風塗装・付帯部塗装で一番怖いのは、数年後に気づく失敗です。
特に
・鋼板破風
・塩ビ鋼板シート使用付帯部
・ハウスメーカー住宅の塗り替え
では、専用下塗りを使うかどうかで耐久性が大きく変わります。
・塩ビ鋼板シートの上に塗装
・以前の塗装でペタ付いた
・うちの破風の素材が分からない
そんな方は、一度お気楽にこもれび塗装に、ご相談くださいね。





