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職人直営の「こもれび塗装」代表の伊藤亮でございます。
外壁の色を選ぶとき、白っぽい色を見て「汚れが心配」、濃い色を見て「色あせが心配」と迷うことがありますよね。
色見本を見ながら考えるのは楽しい時間です。私もお客様と色の話をするのが好きです。ただ、家の外壁は毎日、雨や日差しに当たります。私は塗りたての姿と一緒に、何年か暮らした後の見え方も思い浮かべます。

写真を見ると、色の濃淡だけでも家の印象が変わりますよね。では、暮らしてからはどんな違いがあるのでしょうか。
白っぽい色は、汚れが付きやすい?
白に少し色を加えたようなアイボリーや淡いクリーム色は、塗料の色見本では「淡彩色(たんさいしょく)」と呼ばれます。家が明るく、やわらかい印象になる色です。
ただ、窓の下などに黒っぽい雨筋ができると、淡い壁では目に入りやすくなります。
ここで少し違うのは、「白っぽいから汚れが付きやすい」のではなく、「付いた汚れが見えやすい」ということです。雨水の流れ方や家の形、使う塗料によっても汚れ方は変わります。

濃い色なら、汚れや色あせは気にならない?
濃い青や深緑などの「濃彩色(のうさいしょく)」には、家をぐっと引き締める魅力があります。私も、深い色ならではの格好よさは好きです。
でも、濃い色なら汚れが隠れるかというと、そうでもありません。砂ぼこりや白っぽい汚れは、かえって目に入ることがあります。
年数がたって艶や色合いが変化したときも、塗りたてとの違いを感じるかもしれません。ただ、濃い色なら必ず早く色あせるわけではありません。使う塗料や日当たりも関わるので、色だけで決めつけないようにしています。

同じ色でも、艶で印象が変わります
最近は「ピカピカしすぎず、落ち着いた外壁にしたい」というお話もあります。
同じ色でも、艶があると光を受けてくっきり見え、艶を抑えると、しっとりやわらかく見えます。艶を落とした仕上がりは、おしゃれだなと私も思います。
ただ、見た目の良さと一緒に知っておいてほしいことがあります。艶あり塗料に艶消し剤を加えるタイプでは、元の塗料より耐候性が少し下がる場合があります。また、塗膜の表面のつくりによっては、細かな凹凸に汚れが残りやすいものもあります。
一方で、最初から艶消し用に作られ、汚れにくさや耐候性を考えた塗料もあります。「艶消しだから長持ちしない」と一括りにはできません。どの塗料で、どんな艶に仕上げるかまで見て選びたいところです。

色見本を見るときは、できれば家の外で、少し離れて眺めてみてください。屋根や雨樋、サッシの色と並んだときの印象も分かります。艶を選べる塗料なら、希望する艶の見本も見ておくと安心です。
淡い色のやわらかさも、濃い色の格好よさも、どちらも良いものです。気になるところも知ったうえで、「やっぱりこの色が好き」と選んでいただけたら、私はうれしいです。
こもれび塗装・代表親方 伊藤亮





