こんにちは。10月に入り少しづつ秋らしくなってきましたね。現場で体を動かしていると、まだ汗をかくこともありますが、風が吹くとほっとします。今月も一軒一軒丁寧に。こもれび塗装の代表・伊藤亮です。
今日は、ちょっと珍しいアルミ製の雨樋の塗装作業をご紹介します!
皆さん、雨樋にもいろいろな素材があることをご存じでしょうか?
一般住宅の雨樋は塩ビ製(硬質塩化ビニル製)が多いのですが、今回のお住まいではアルミ製の雨樋が使用されていました。
実は、雨樋は素材によって塗装方法が変わるんです!
ここをしっかり見極めることが、長持ちする塗装につながります。
まずは塗装前の状態をご覧ください。(↓)

雨樋の表面に塗膜の劣化や剥がれが見られました。
特に雨樋の上部では、塗膜が剥がれて下地が露出している部分もあります。
このような状態で、そのまま新しい塗料を塗ってしまうとどうなるでしょうか?
せっかくきれいに塗装しても、古い塗膜と一緒に新しい塗膜まで剥がれてしまう可能性があります。
だからこそ、塗装前の下地処理がとても大切なんです!
塩ビ製とアルミ製では塗装方法が違います!
ここで少し、雨樋の塗装についてお話しします。
一般的な塩ビ製の雨樋の場合、既存塗膜の状態や使用する塗料にもよりますが、下地処理を行い、上塗り塗料を2回塗って仕上げる方法が多く用いられます。
しかし、今回のようなアルミ製の雨樋では、同じ方法が適しているとは限りません。
アルミは表面に酸化皮膜が形成される金属で、塗料の種類や表面の状態によっては密着不良を起こすことがあります。
そのため、アルミへの密着性に対応した下塗り材を選ぶことが重要になります。
今回使用したのは、アルミへの密着性にも対応した2液型の錆止め塗料です。
「アルミなのに錆止め?」と思われるかもしれませんね。
アルミは鉄のような赤錆が発生する素材ではありませんが、錆止め塗料の中には、アルミなどの非鉄金属に対応し、下地と上塗り塗料を密着させる役割を持つ製品もあります。
ただし、すべての錆止め塗料がアルミに使用できるわけではありません。
素材に対応した塗料を選ぶことが大切なんです!
まずは丁寧なケレン作業から!(↓)

今回の雨樋は、既存の塗膜がかなり傷んでいました。
まずはサンドペーパーを使用して、浮いている塗膜や剥がれかけている塗膜を丁寧に取り除いていきます。
同時に、塗装面に適度な細かい傷をつけることで、新しい塗料が密着しやすい下地をつくっていきます。
この作業を「ケレン」といいます。
塗装が終われば見えなくなってしまう工程ですが、私はこの下地処理をとても大切にしています。
どんなに高性能な塗料を使っても、下地がしっかりしていなければ、その性能を十分に発揮できません。
アルミに対応した2液型錆止め塗料で下塗り!
ケレン作業が終わったら、いよいよ下塗りです!
今回は塗膜が剥がれ、アルミの素地が露出している部分もあったため、アルミへの密着性に対応した2液型錆止め塗料を使用しました。(↓)

2液型塗料は、主剤と硬化剤を決められた割合で混ぜ合わせて使用する塗料です。
適切に配合・施工することで、塗料本来の性能を発揮させます。
もちろん、塗料の選定だけでなく、下地処理や乾燥時間を守ることも大切です。
雨樋の細かな形状にも気を配りながら、ローラーで丁寧に塗り進めていきました。
下塗り完了!見えない部分にもこだわります
ご覧ください!(↓)

下地処理を行い、2液型錆止め塗料で下塗りを終えました。
傷んでいた雨樋も、ここまできれいになりました!
ただし、今回はまだ下塗りの段階です。
このあと、適切な乾燥時間を確保して、上塗り工程へと進んでいきます。
お客様から見れば、同じ雨樋の塗装かもしれません。
でも、塩ビ製なのか、アルミ製なのか。
既存の塗膜はどんな状態なのか。
どんな下塗り材が適しているのか。
こうした一つひとつの判断が、塗装の仕上がりや耐久性に関わってきます。
こもれび塗装が大切にしていること
私は17歳から塗装の仕事を続けてきました。
長年この仕事をしていても、現場によって建物の状態や使用されている素材は本当にさまざまです。
だからこそ、毎回しっかり確認し、その建物に合った施工方法を考えるようにしています。
ただ塗ってきれいにするのではなく、なぜこの材料を使うのか、なぜこの工程が必要なのか。
そこまで考えて施工することが、職人としての責任だと思っています。
塗装工事は、完成すると下地処理や下塗りの様子が見えなくなってしまいます。
でも、見えなくなるからこそ手を抜かない。
これが、こもれび塗装の大切にしている仕事への姿勢です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。(代表・伊藤)





